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2014.12.9 ニュース 土木遺産シリーズ5 その2

続きです。前回の見学地の詳細で良いHPがありましたので紹介します。( ^^) つhttp://www.kensetsu-plaza.com/conpane/post/7010

張碓橋を後にして、その後小樽市内へ入りました。

★小樽港【北防波堤と斜路式ケーソン製作ヤード】 http://committees.jsce.or.jp/heritage/node/494 http://committees.jsce.or.jp/heritage/node/146

続いての見学地は小樽開発建設部小樽港湾事務所に隣接している斜路式ケーソン製作ヤードです。

 

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そもそもケーソンとは・・・フランス語で大きな箱という意味で、ここでいうケーソンは鉄筋コンクリートて作った箱物の事で波を防ぐ防波堤や船を止めるための岸壁として使用します。
斜路式とは・・・文字通り斜路を利用してケーソンを進水させる方式。ケーソンを製作する「函台部」とケーソンを進水させる「斜路部」からなり、進水方式には、レールを敷いてその上にケーソンを搭載して自重落下で進水させる方法、多輪台車にケーソンを搭載してレールの上をウィンチで制御しながら進水させる方法などがあるそうです。

で、小樽港斜路式ケーソン製作ヤードは小樽築港第Ⅱ期修築工事(明治41年~大正10)の明治45年に小樽築港事務所の3代目所長である伊藤長右衛門が考案しました。 当時、ケーソン進水方式として動力に頼ること無く、ケーソンの重さを利用し他に例の無い独創的な進水方式でケーソン製作工事の簡素化や経済性に優れており、 現存している斜路は陸上部分が60m、水中部分が64mで斜路の平均勾配は約10%となっております。
斜路式ケーソン製作ヤードは大正元年~平成17年まで小樽港を始めとし小樽管内港湾・漁港などのケーソンを約800函製作しました。小樽港斜路式ケーソン製作ヤードはケーソン技術の適応範囲を拡大し、我が国近代港湾発展の貢献が認められ、平成21年度土木学会推奨土木遺産に認定されました。

で、感想としては、伊藤さんすごい!!この一言に尽きます。。
伊藤長右衛門:小樽港湾の建設を行っていた廣井勇に師事し、小樽湾の第2期工事に携わった方です。伊藤長右衛門の考案した防波堤の制作技法は当時、先進的・独創的であっただけでなく、経済性にも優れ、考案した技術はその後各地の築港工事の模範となったそうです。
http://noplanning.sakura.ne.jp/_manage/wp-content/uploads/archive/hands007_otaru_port.pdf#search=’%E4%BC%8A%E8%97%A4%E9%95%B7%E5%8F%B3%E8%A1%9B%E9%96%80′

また当時のコンクリート製作から何まで当たり前ですが、すべて人力。あらためて関心しました。しかも今よりも耐久性に強いそうです。
なのでいまも当時のケーソンが北防波堤で現役バリバリで小樽港を守っているのです。。その3につづく

ケーソン

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